東京・国際弁護士・英語対応の中村法律事務所

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ロースクール生エクスターンシップ受入報告

2024.2.3 採用情報

2022年夏季エクスターンシップを受け入れたロースクール生からの感想文です。受け入れる私たちとしても大いに刺激を頂いております。

 

この度は5日間のエクスターンシップをさせていただき、誠にありがとうございました。お忙しい中、私のためにご協力いただいた弁護士の皆様、事務員の皆様に、心から感謝しております。

 エクスターンシップを通じて先生方の姿を見るなかで、弁護士の仕事の内容面、人間的な面、事務所としての方向性や雰囲気の面など、さまざまなことを学びました。初めて知ることがとても多く、非常に実りのある5日間でした。

 

 仕事の内容面については、自分の中でぼんやりとしていた仕事のイメージがぐっと具体化しました。いただいた課題、依頼者の方との会議への同席などによって仕事を体験させていただき、本で勉強するときにいきいきと実際の場面や依頼者のことを想像しながら学習できるようになりました。本物の依頼者のために課題の検討をすること、依頼者のお話を直に聞くことは、問題を解くこととは違い、困っていてアドバイスを求めている人のためにやるというはっきりとした目的があります。紙の上の甲と乙の争いを解決するのと違ってやる気がわき、楽しかったです。この体験を生かして、できるだけ現場を想像しつつ司法試験まで勉強していきたいと思います。

 

課題のフィードバックや法律相談の立会、仕事をしている姿をそばで見させていただいたことによって、仕事に取り組む際のプロとしての姿勢を学びました。初めに中村先生からいただいた課題は、NPO法人のコンプライアンス規定案についての検討、そしてデータセンターに関する法規制についての検討でした。実際の事例についてコンプライアンス規程の必要性や規定案についてのご質問への解答を考えたことは、初めて読む法律の内容を限られた時間の中で把握すること、理事会開催の現場の負担等を考慮して規定を実践する方法を考えること、依頼者の方にわかりやすく説明するための文章表現を考えることを体験できました。相談に同席したことで、実際にNPO法人を運営している方がコンプライアンス規程についてどう考えているかを知ることができたことに加え、実際に依頼者の方が相談している姿を見て、人のためになる仕事であることを実感できました。

 データセンターについての規制という新しい領域の検討では、何が問題となりうるのかという問題発見能力も重要であるということを教えていただきました。この問題はテーマ自体も興味深く、面白い問題に出会えることも弁護士の仕事の魅力であると思いました。

 飯塚先生には、企業間の契約に関する相談について課題をいただき、その後依頼者の方との会議にも参加させていただきました。そこでは、事実関係を把握することの大切さについて学びました。事実関係を把握するために会議で依頼者の方にどのような点について質問すべきなのかという点や、実際に依頼者の方とお話をしながら事実関係を整理することの難しさは、問題集や司法試験の勉強ではわからない部分であり、とても勉強になりました。

 他の先生には、企業の事業譲渡契約の交渉に関するアドバイスについての課題をいただきました。資料を拝見し課題を検討するなかで、実際の事業譲渡の流れや、弁護士が行う仕事について具体的なイメージをつかむことができました。柴田先生には、依頼者にとってわかりやすく簡潔な文面をつくることの重要性について教えていただきました。大学院では専門用語や法律家特有の文章構成を用いる勉強をしていますが、ワードチョイスや構成について依頼者目線でわかりやすくなるようにまとめるという作業はしていないため、新鮮でした。弁護士の意見があっても依頼者に届かないと意味がなく、依頼者とのコミュニケーションをしっかりと行うためには弁護士側の努力が重要であるということを学びました。実務家である先生にたくさん褒めていただき、とても自信になりました。

 最終日の勉強会では弁護士業界にとって未開拓の分野のお話を聞かせていただきました。将来は新しい分野に挑戦してみたいと考えていたこともあり、中村先生のおっしゃっていた問題発見能力の重要性について再実感しながら、自分も新分野を開拓してみたいと、わくわくする気持ちで聴いておりました。

 このほか、お会いしたすべての先生がお話をしてくださいました。課題のフィードバックや仕事上大事な点のほか、仕事で苦労したお話や勉強についての励ましの言葉もかけてくださいました。

 

 五日間を通じ、皆様が常にあたたかく接してくださったことにも感謝いたします。私は終始緊張しておりましたが、そんな私を気にかけ、声をかけたりコンビニに連れて行ったりしてくださったおかげで、気持ちがほぐれました。毎日おいしい昼食に連れて行っていただき、最終日には飲み会も開いていただくなど、皆様と楽しくお話させていただけて誠に幸せな気持ちでした。

 そのようななかで私にとって印象深かったのは、皆様の個性や人格的な素晴らしさと、それを生かせる事務所の自由な雰囲気づくりがなされていることです。日によっては短パンで出勤している先生もいらっしゃること、飲み会中には中村先生が今度みんなでバスケしよう!とおっしゃっていたことや笑いの絶えない先生どうしの息の合ったやりとりなど、良い雰囲気の事務所だなあと印象に残っているシーンがたくさんあります。皆様が信頼し合ってよい関係性でお仕事をされていることが感じられました。私が勝手に想像していた法律事務所はもう少し堅い雰囲気でしたが、良い意味で想像と違っていました。あっという間でしたが、私も輪の中に入れていただき、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。

 

全てを書ききることはできませんが、以上のような体験や発見を通じ、自分の中でさまざまな変化がありました。その変化の一つは、ぼんやりしていた自分の将来像に少し具体的な形ができたことです。目標とすべき先生方の姿を見られたことは、今後自分の努力の方向性に大きな影響を与えるものであり、とても大きな財産となりました。中村法律事務所の皆様のもとで研修をする機会をいただけたことは、私にとって非常に幸運なことでした。学んだことを生かし、将来は皆様のように社会で活躍できるよう頑張っていきたいと思います。この度は、誠にありがとうございました。今後の皆様の益々のご活躍をお祈りしております。

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