弁護士 金子明 インタビュー
2024.5.14 一般
これまでの経歴を教えてください。 |
インハウスと事務所の両方で勤務した経験があります。弁護士は10年目になります。 |
中村法律事務所をなぜ志望したか教えてください。 |
入所の際には、子育てもあり、ワークライフバランスがとれる事務所を探していました。面接の際、代表の中村から日本一働きやすい事務所を目指していること、完全リモートワーク制を採用していること、案件ファイルが全てクラウドに保管されていること、コアタイムがないこと、有給制度があることを聞き、働きやすそうだと思ったので入所を決めました。
また、企業法務を多く取り扱っており前職の経験を生かせると思ったのも入所理由の一つです。更に個人事件の経費負担がない点も魅力的に感じました。 |
現在取り組んでいる案件について教えてください。 |
企業法務のほか、ロビーイングの業務を多く扱っています。
ロビーイングという言葉は聞きなれない方が多いと思います。
通常、ロビーイング活動は、クライアントの要望を「公益」のロジックに落とし込む作業から始まります。一企業や団体の利益実現のために政策変更されることはありませんので、この作業はとても重要です。クライアントの要望をそのまま受け入れて、ロビーイング活動を進めることは、ほぼありません。ロジックの落とし込み作業が終わったら、政策変更のタイミングを意識しながら与野党の議員、官僚、メディアにアプローチを行っていくことになります。
ロビーイング活動に弁護士資格は不要であり、実際にも会計士、元官僚、元政治家など幅広いプレイヤーが活動されています。現状弁護士は少数派です。
しかし、ロビーイング活動には、現行法令の立法事実の探求、政策実現にあたって障害となり得る事実の洗い出し、想定反論の検討、具体的な改定内容の起案等が必要になることが多く、弁護士としての経験を生かせる機会は多いです。米国ではロビーイング活動は弁護士が行う活動として広く認識されています。日本においてもルールメイキングという文脈で、にわかに注目を集めてきている分野だと認識しています。
国際相続の案件にも携わっています。国際相続は日本の相続法に対する理解のほか、米国など現地の相続法の理解が必要になります。そのため、国際相続の案件では現地の弁護士と協力して行っていくことなります。
国際相続において日本の弁護士に期待されているのは、日本の相続法に対する理解と現地の弁護士とのコミュニケーションです。現地の弁護士は日本法や相続制度に精通しているわけではありませんので、そこは日本法弁護士である我々が補っていく必要があります。また、日本の税理士との連携も現地の弁護士とコミュニケーションを行い、現地法を正確に理解した上で、依頼者に説明をし、意思決定をサポートすること等も期待されています。 |
今後のキャリア展望について教えてください。 |
今後はロビーイストとしての専門性を高めていきたいと考えています。米国等のロースクールに留学し、ロビーイング活動について勉強することも検討しています。 |
中村法律事務所への入所を希望される方にメッセージをお願いします。 |
中村法律事務所は中堅の若い事務所なので、経験弁護士を積極的に募集してます。
私くらいの年代の弁護士だと、次のキャリアステップをどうしたらいいか悩んでいる方も多いのではないかともいます。
自分の専門性を磨くにしても、自分の顧客を開拓していくにしても、働き方の自由度が高い事務所にいることは、強力なアドバンテージになると思います。ロビーイング活動に興味があれば一緒にやりましょう。 |