東京・国際弁護士・英語対応の中村法律事務所

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2024年夏季エクスターンシップ

2024.8.31 採用情報

2024年8月に1週間、一橋ロースクールのエクスターン生に研修をして頂きました。素敵な感想を頂きましたので掲載させて頂きます。

 

 この度は5日間にわたり、ご指導いただきまして誠にありがとうございました。貴所の皆様のおかげで、学びの多い非常に充実した5日間を過ごすことができました。エクスターンシップを通して、様々な「新しい」経験をさせていただき実務の面白さを体感すると同時に、自身の将来のキャリア像を具体化することができたと感じております。

 プログラム期間中は、所内会議、クライアント会議、調停の同行、裁判の傍聴、国際相続に関する交渉、法律相談など多岐にわたる経験をさせていただきました。法律事務所における研修をほとんど受けたことがなかった私にとって、何もかもが新鮮でした。

 特に印象に残っているのが、香港の弁護士と共にクライアントの紛争解決を目指す案件です。もともとクロスボーダー案件に強い関心があり今回貴所でのエクスターンシップを志望したため、海外の弁護士と協力しながら英文契約や外国法について検討する機会は、純粋にとても楽しかったです。先生からいただいた課題を検討する過程では、教科書事例とは異なり、前提事実が判然としない中で対応を模索する実務の難しさを実感しました。検討内容については先生方からご丁寧なフィードバックをいただき、とてもやりがいがありました。当該案件では、クロスボーダーの紛争解決に対する日本の弁護士の関わり方を間近で拝見することができ、国際的な案件に対応するために、人脈を形成しネットワークを広げることや海外の弁護士と信頼関係を構築・維持しておくことの重要性を学びました。

 国際相続に関する案件においては、調停に同行して相手方とのやりとりをリアルタイムで先生に解説していただいたり、相手方との協議に実際に同席する機会をいただきました。ここでは、実務が「人」を相手とする以上、法律の知識に加えてコミュニケーション能力や交渉力が弁護士に求められることを実感しました。遺産分割における相手方との交渉においては、相手方のお話を聞いて理解を示すことで、依頼者様や相手方の背景事情を踏まえた、お互いにとって納得のいく事案の解決を先生が導かれる様子を目の当たりにしました。目の前の「人」に対して真摯に向き合いつつ、コミュニケーションや交渉の方法を工夫する面白さもまた弁護士の仕事の魅力である、とまさに感じる経験でした。

 また、公証役場に行って依頼者様の遺言及び信託の宣誓に立ち会う機会も設けていただきました。「確定日付のある証書」や「定款認証」などは普段の勉強において頻繁に登場しますが、実務経験がない私にとって机上の概念にすぎないものでした。しかし、上記のような経験をすることで、公証制度をより身近に感じることができるようになり、日頃の勉強において公証に関する事項が登場した際に問題をより具体的にイメージできるようになりました。

 他にも、世界的大企業の行政対応や有名人に関する訴訟など、幅広い案件に触れることができ、弁護士の業務に対する解像度が一段と上がったと感じております。

 以上のような経験をさせていただく中で、先生方にはたくさんの貴重なアドバイスもいただきました。特に、中村先生にはキャリアに関する相談にも乗っていただき、自分が10年後、20年後にどのような弁護士になりたいかについても理解を深めることができ、大変感謝しております。

 「早く弁護士として実務に携わりたい」というのがエクスターンシップを経た現在の率直な感想です。そのため、今まで以上に司法試験に向けた勉強に関してもモチベーションが高まっています。

 上記のような様々な経験を通じて実務のやりがいを体感するとともに、事務所の魅力をたくさん感じる5日間でもありました。ランチに連れて行っていただいたり、弁護士の先生や事務局の方々との何気ない会話などもとても面白く、貴所の和気藹々とした雰囲気を感じることができました。特に、所員の方々の距離が近くコミュニケーションが取りやすかったことが印象的です。自由で居心地の良い環境でエクスターンシップを経験できたことは、非常に幸運でした。

 今回のエクスターンシップで得た経験や学びは、今後の司法試験に向けた学修さらにはその先の弁護士としての道を進む上で大きな励みとなりました。また、将来は弁護士として人々や企業が抱える国際的な紛争の解決に従事したいという思いが一層強まりました。改めて、このような機会を提供してくださり、温かく私を受け入れてくださった中村法律事務所の皆様には心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

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